素人がメイクで美人に大変身!的なテレビ番組って大抵微妙じゃない?
いや、コレさ、僕だいぶ前からずっと思ってるんだけどね。
地味な感じの女性とか化粧っ気がない素人の女性を、カリスマ美容師とかプロのスタイリストが寄ってたかって大変身させちゃう番組。
まあbefore afterを見比べるとそりゃバッチリ変わってるわけよ。
あー、まあ確かに変身されてますなあ、と。
でもね、個人的な意見言わせてもらえば、なんか元の方がよくね?みたいなパターンが多々ある。
なんつーか、変身前の姿だと確かに洒落っ気はないんだけど、磨けば光そうな『可能性』に満ちあふれている。
ところがカリスマ共の手にかかると、なんかゴッテゴテにされちゃって「え?なんか磨き方間違ってない?そっち方面?」みたいな残念なオチになる。
普通に素材を活かせばきっと美人になっただろうに・・・おいたわしや・・・。的な。
コレってなんでなんだろうね。
幾つか理由を考えてみたんだけど、まあ聞いてくれや。
1.実は磨けば光る原石ではなかった
残念ながら、こういうパターンもありえます。
例えばボサボサヘアーをショートにしたら、アレ?君以外と骨格でかくね?みたいな。
作業着みたいな服を、可愛らしいミニスカにしたら、アレ?君以外と足太くね?みたいな。
洒落っ気のない格好をすることで、欠点も同時に隠せていたということもある。
こういうのを見ると、あー、素朴系の芸能人ってやっぱり根本的に元がいいんだな、と思ってしまう。
なかなか漫画みたいにチョット磨けば思いっきり光るパターンというのは無いのかもしれない。現実は非情である。
まわりのゲストも「わー、かわいい!」とか言ってる場合じゃない。
「あ・・・ごめん。いやマジで」って真顔で謝るべきだろ。そこは。
2.テレビジョン的にとにかくインパクトが欲しいだけ
コレ。
一番多そうなのコレ。
やっぱりさ、素朴な感じの子はその素朴さを活かすべきなんだよ。
ちょっと毛先を整えるだけ、メイクも薄いのを軽く入れるだけ、それで淡い感じの色味の服装を合わせる。
それでけで十分に可愛くなるタイプの子は結構多い。
にも関わらず、それだとあまり番組的インパクトがないから、無理やり今と変えようとする。
その結果、頭は昇天ペガサスMIX盛りにされ、メイクもキャバ嬢みたいにされ、服装も元のイメージからかけ離れてものにされる。
例えるならば清らかな水と天然のにがりと使った最高級の絹豆腐を渡したら、マヨネーズとコチュジャンとはちみつとハバネロまみれにされて返ってきたみたいな感じだよね。
可愛くする、ではなく変身する、が目的ならば確かにあっているのかもしれない。
3.変身にかこつけて実はただの宣伝
提供している服とか、サロンの宣伝でしかないっつーオチ。
でも逆効果だろコレ。
ああ、あそこの美容師さんは本人のイメージ云々よりも、とりあえず流行りの髪型にされちゃうんだ・・・。って思われるだけじゃね?
いや、でもこういうふうに思うのは男目線の感想でしかないのかもしれない。
逆に女性目線だと『あんな地味な子でも今流行りの髪型にしてくれるんだ!かーわーいーいー!』って感じで高評価になる可能性もあるかもしれない。
やっぱりさ、男は流行りかどうかより似合ってるかどうかを重要視するじゃん?
それに男ってみんなナチュラルメイク好きで、ゴテゴテしたメイクとか苦手なんですよ(断言)
素朴とか純朴って言葉好き。
『わ、わたくし殿方とおつきあいなど、この世に生を受けてから一度たりともしたことはありませぬ。いとおかし』
みたいな子理想じゃん?
このあたりが男女の考え方とか感覚の違いかもしれない。
男が言う『かわいい』と女が言う『かわいい』は違うってやつ。
そういう意味ならば、十分宣伝になるのかもしれない。
4.カリスマたちによる暴走
そう、彼らはいわばアーティストなのだ。
髪やメイクは芸術である。
芸術家は自分の作りたい作品を作るのだ。
似合うかどうか?
そんなことはどーでもいい!
「オレは、私は、自分の技術の限界を見たいだけなんだ!!」
「ミリ単位で計算された髪の毛の流れ。コレこそが芸術!」
「むしろ髪の毛以外はただの飾りなのだ!」
「うーん、邪魔な飾りだなあ・・・。そうだ。ハサミでぶった切(一部不適切な表現があったため、省略されました)」
「メイクだって同じこと!重要なのは皮膚よヒフ!!」
「本体はいらないわ!」
「なんならあなたの皮膚だけあればいいのよ!」
「うーん、邪魔な本体ねえ・・・。そうよ!メイクしやすいようにあなたの顔面の皮を剥(一部不適切な表現があったため、省略されました)」
もしかすると、放送事故になる一歩手前だったのかもしれない。
まとめ
そんなわけで、毎回残念な結果に終わる素人変身系の番組。
ただまあ変身した所で、髪型とかメイクとか翌日からもとに戻るんだろーけどね。
本人が満足しているならいいんだけど、中にはなんか引きつった笑顔の子もいるからさ。
「えー!すごーい!コレ私?信じられない!」(う・・・嘘でしょコレ・・マジかオイ・・・。こんなの自分じゃない・・・信じたくない・・・)
「なんか自分じゃないみたい!」(アニメじゃない・・・。アニメじゃない・・・。ホントのことさー)
実はこんな感じになってないといいんだけどね・・・。
おしまい!